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Q

慢性腎臓病には
どのような自覚症状がありますか?

慢性腎臓病には
どのような自覚症状がありますか?

回答いただいた先生
名古屋大学 大学院医学系研究科 病態内科学講座
腎臓内科学 教授 丸山 彰一 先生
名古屋大学 大学院医学系研究科 病態内科学講座
腎臓内科学 教授 丸山 彰一 先生
慢性腎臓病にはどのような自覚症状がありますか?

掲載日:2017/07/20

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A

慢性腎臓病(CKD)は、ほとんど自覚症状がないまま進行する病気です。CKDが進行すると、以下のような自覚症状があらわれるようになります。

CKDの症状

CKDは、早期に発見して治療を始めることで治癒できる、もしくは悪化を抑えられる可能性が高くなります。しかし、CKDの初期段階では、ほとんど自覚症状がないため、自分自身でCKDに気がつくことはあまりありません。

一方で、CKDは初期の段階から以下のような徴候があらわれます。

尿検査で蛋白が陽性(+)になる(尿中のタンパク質の量が増える)
血液検査でクレアチニンの値が上昇する(血液中のクレアチニン(血清クレアチニン:Cr)の量が増える)

尿検査や血液検査によってこれらの徴候を調べることで、CKDかどうかがわかります。
☞参考:CKDの診断
尿検査、血液検査

また、血清クレアチニンの値と、性別・年齢を用いて計算するeGFRによって、腎機能がどの程度かを推測することができます。

腎臓の働きの程度

☞ご自身のクレアチニンの値がわかれば、こちらでeGFRの値を計算することができます。

自覚症状が乏しいCKDを早期に発見するためには、健診などを定期的に受けることが大切です。
また、CKDと診断された場合は、自覚症状がなくてもきちんと通院して、腎機能を確認しながらしっかり治療を続けるようにしてください。

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