生体腎ドナーインタビュー

「夫婦2人、いつも一緒に」
ドナーインタビュー
大橋 照子 さん

「夫婦2人、いつも一緒に」
ドナーインタビュー
大橋 照子 さん

「夫婦2人、いつも一緒に」 ドナーインタビュー 大橋照子さん

臓器提供後のドナーの方々にお話をお伺いする、「ドナーインタビュー」第3回目は、約2年半前にご主人の生体腎ドナーとなられた大橋照子さんです。
大橋さんのご主人は67歳の時、腎機能が悪化して血液透析導入となりましたが、大橋さんが腎移植という治療法があることを知り、ドナーとなることを申し出、透析導入の約4カ月後に生体腎移植手術を行うことができました。移植手術に至るまでの経緯や、移植後の現在の様子など、さまざまなお話をお聞きすることができました。
(ドナー歴約2年半・大阪府在住)

取材日:2016/09/20

目次

移植経緯

~血液透析導入へ~

-----まず、ご主人が透析導入となった経緯を簡単に教えていただけますでしょうか。

主人は、もともと血圧が高く、2002年に大動脈瘤の手術を受けました。2013年9月には硬膜下血腫で手術を受け、10月にも再手術を受けました。そして、手術で負荷もかかったのか、同じ年の11月に透析導入となりました。以前から血圧が高かったことも、腎機能が悪化した要因の1つだと思います。

-----透析導入となった2013年までに、腎機能に関して医師から指摘されたことはありましたか。

硬膜下血腫の手術を受けた病院で腎臓も診てもらっていましたが、先生からは、「透析導入が近いです」とは言われていました。硬膜下血腫の手術を2回受けた後、どんどんクレアチニンの数値があがっていき、透析導入となりました。

-----ご主人の透析導入前、透析にはどのようなイメージをお持ちでしたか。

透析の知識は全くありませんでしたが、主人は、「(自分の仕事の場合は)仕事ができなくなるかもしれないので透析導入したくない」と言っていました。

-----透析導入後はどのような生活をされていましたか。

導入後も主人は仕事をしていましたが、主人の仕事の場合、週に3回、病院に行っている時間は仕事ができませんでしたし、食事や水分の管理も大変でした。

~腎移植という選択肢~

-----腎移植についてはどこで知ったのですか。

主人も私も腎移植については全く知らなかったのですが、腎機能が悪化し、かかりつけの医師から紹介されて受診した病院で診察を待っている時に、小さい冊子が待合室に置いてあったので、たまたまそれを読んで腎移植という選択肢があることを知り、診察時に先生にお聞きしました。「私たち夫婦は年齢が高いけれど、腎移植が可能なのでしょうか」とお聞きすると、「検査で問題無ければ大丈夫ですよ」と言ってくださいました。また、主人と私は血液型が違うのですが、血液型が違っても移植は可能だということでしたので、腎移植を検討しようという話になりました。ただ、その時点で主人のクレアチニン値が高かったので、まずは透析導入して落ち着いてから腎移植を行うことになりました。
※日本腎臓学会・日本透析医学会・日本移植学会・日本臨床腎移植学会「腎不全 治療選択とその実際」

-----たまたまその冊子を読んで、先生に聞いたのが始まりだったということですね。


腎移植を知ったきっかけ(0:54)


このインタビューは、生体腎ドナーの方に応諾をいただいた上で実施しました。事前にご了承いただけた範囲で関連する情報を開示しております。記事の内容につきましては伺ったお話をそのまま掲載しておりますが、あくまで個人の経験と主観に基づくご意見・ご感想です。

そうですね。その時に私が、「あげようか?」と言ったのが始まりだったと思います。私がその場ですぐにあげるという話をしたので、先生にはかなり驚かれましたね(笑)。
子どもにも相談せずに腎提供を決めてしまいましたので、後で子どもたちにも驚かれました。

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☞ 【参考】
腎移植者インタビュー
生体腎ドナーインタビュー
透析患者インタビュー


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