腎移植者インタビュー

レシピエントインタビュー
生体腎移植者 大瀧 尚久 さん

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生体腎移植者 大瀧 尚久 さん

レシピエントインタビュー<br/>生体腎移植者 大瀧尚久さん

目次

Chapter 2: 母からの突然の申し出

-----その後、なぜ、血液透析導入から9年後に生体腎移植を受けることになったのですか。

なぜかは良く分からないのですが、母が突然、提供してくれると言ってきたのです。

-----当時、お母様はおいくつでしたか。

77歳です。両親のどちらかがドナーになってくれるという話だったようですが、東京女子医大の移植の先生とお話しし、検査の結果、母から提供を受けることになりました。

-----移植を受ける際、お母様とは何かお話をされましたか。

特に話はしませんでした。母からは、勢いのある感じで、「提供するから」と言われ、こちらとしてはただ、「よろしくお願いします」という感じでした。

-----お母様はいつごろから腎移植について調べていたのでしょうか。

詳しく聞いたことはありませんが、私が透析導入となってからいろいろと調べ、ドナーの安全性も確認した上で、腎移植が一番いいということが分かったのだと思います。私は家業を継いでいるため、日中は母と一緒におりますので、1日おきに透析に通う様子をずっと見ていた母が、提供を申し出てくれたのだと思います。

お母様と

-----その後、すぐに移植手術の予定は決まりましたか。

移植手術を受けるための検査を受けたところ、長年の透析によって動脈硬化が進んでいたようで、「このまま移植手術をしたら、心臓が止まってしまいます」と言われました。そのため、カテーテル治療を受けることになり、移植手術の予定が半年先送りになりました。今でも私の心臓の血管にはステントが3つ入っています。自分では気が付かないうちに、透析による血管の石灰化が進んでいたことを知って、本当に怖かったですね。
※ステント:血管・気管・消化管・胆管などを内側から広げるために用いられる、網目状の小さな金属製の筒。

-----移植手術前の生活で特に気を付けていたことはありますか。

特に気を付けたことはなく、手術までの期間もそれまで通りの生活をしていました。

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☞ 【参考】
腎移植者インタビュー
生体腎ドナーインタビュー
透析患者インタビュー


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慢性腎不全治療 私の体験談


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