慢性腎臓病の原因疾患「IgA腎症」
慢性腎臓病の原因疾患「IgA腎症」
監修:大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学 教授 猪阪 善隆 先生
監修:大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学
教授 猪阪 善隆 先生
2023.03.24 慢性腎臓病の基礎知識
ドクターインタビュー
進歩し続ける慢性腎臓病治療
神戸大学大学院 腎臓内科 名誉教授
医療法人社団 一陽会 服部病院
腎臓内科部長 兼 透析センター長
進歩し続ける慢性腎臓病治療
神戸大学大学院 腎臓内科 名誉教授
医療法人社団 一陽会 服部病院
腎臓内科部長 兼 透析センター長
近年、慢性腎臓病(CKD)は国民病の1つとして注目され、その治療法は大きな進歩を遂げつつあります。また、慢性腎臓病の早期発見・早期治療のための社会的な対策も行われています。
長年、慢性腎臓病の診療に携わってこられた西慎一先生に、近年の慢性腎臓病治療の進歩と今後の展望、早期発見・早期治療のための対策などについてお聞きしました。
取材日:2023/10/24
Chapter 1:近年の慢性腎臓病治療の進歩と今後の展望①
期待される"腎機能回復"の研究
----- 腎援隊をオープンして今年で7年になりますが、その間に慢性腎臓病(CKD)の治療は変わってきているのでしょうか。
近年、慢性腎臓病の治療薬に大きな進歩がありました。これまでは、腎臓を保護するために、血圧のお薬であるRAS阻害薬が主に用いられてきましたが、十分な効果が得られない場合もありました。しかし、最近になって、SGLT2阻害薬などの慢性腎臓病の新しいお薬が立て続けに登場しました。これらのお薬の登場は、患者さんにとって大きな朗報となりました。
----- 「新しいお薬を自分にも処方してほしい」という患者さんは多いですか。
多いです。やはり、患者さんは腎機能の低下を抑えるお薬の登場を常に待ち望んでおられます。ただし、新しいお薬は、使用実績が少なく使用方法が確立されていないので、患者さんを選びながら慎重に処方しています。
----- 今後、より良いお薬が出てくる見込みはありますか。
近年は、腎臓の血流を改善する研究が注目されています。慢性腎臓病の原因はさまざまですが、腎臓の中の血流が悪くなっていることは共通しています。最近は、MRIなどの画像診断で、腎臓の中の血流が悪くなっている部分が分かるようになってきました。そのような部分に作用して血流を改善するお薬が開発されたら、慢性腎臓病治療にさらなる進歩をもたらすと思います。
----- 腎機能を回復できたらいいですね。
私たちもそれを切望しています。受診した患者さんから、「腎臓が良くなるお薬をください」とよく言われます。腎臓が悪くなるのを止めるためのお薬は出てきていますが、悪くなった腎臓を良くするお薬は、残念ながらまだありません。腎機能を少しでも回復できるようになれば、多くの患者さんが透析にならずに済むはずなので、そのようなお薬が将来現れることを心から願っています。
----- 将来的には、慢性腎臓病を完全に治すことも可能になるのでしょうか。
私としては、可能性はあると思っています。漢方薬にも腎臓に効くとされているものがあり、私が処方した患者さんの中にも、実際に腎機能が少し回復した方がいらっしゃいました。ですから、メカニズムが解明されていないだけで、腎機能を回復させる方法はあるのではないかと思っています。もしかしたら、前述した腎臓の血流改善が、その鍵になるかもしれません。また、老化によっても腎機能は低下するので、アンチエイジング(老化防止)の研究が答えをもたらす可能性もあると思います。
慢性腎臓病の原因疾患「IgA腎症」
慢性腎臓病の原因疾患「IgA腎症」
監修:大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学 教授 猪阪 善隆 先生
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慢性腎臓病の原因疾患「C3腎症」
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監修:大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学 教授 猪阪 善隆 先生
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Q 蛋白尿が出ていると言われました。どうしたらいいですか?
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回答:筑波大学医学医療系臨床医学域腎臓内科学 教授 山縣 邦弘 先生
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