透析患者 吉岡綾子さん
透析患者 吉岡綾子さん
2018.11.15 腹膜透析患者さんインタビュー
透析患者インタビュー
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Chapter 2: 血液透析に移行して
----- 血液透析に移行するにあたって、不安はありましたか。
松尾さん:
あまり不安はありませんでした。腹膜透析はずっと続けられない場合もあり、継続が難しくなった場合は血液透析に移行すると先生から言われていたので、心の準備はできていました。
----- 実際に血液透析を受けてみて、良いと感じたのはどのような点ですか。
松尾さん:
週3回、透析施設に通院する必要はありますが、自分自身で透析を行っていた腹膜透析の時と違い、医療者に透析をしてもらえることにとても安心感がありました。また、老廃物や体内の余分な水分が十分に除去できるようになって、体も楽になりました。血液透析に移行して、医療のありがたみを改めて感じましたね。
----- 生活面ではいかがでしたか。
松尾さん:
家事をしたり犬の散歩をしたりと、移行前に想像していたよりも普通の生活ができました。
また、透析施設で患者さんの仲間ができたことも良かったです。偶然にも一緒に透析を受けていた患者さんは同年代の方が多かったこともあり、仲良くなってみんなで食事に行ったり、一緒に患者会のイベントに参加したりしました。同じ治療を受けているので、その苦労などを分かり合える仲間として親密になることができたと思います。また、年配の患者さんからは、娘のようかわいがってもらえました。
----- 一方で、あまり良くなかったと感じたのはどのような点ですか。
松尾さん:
私の場合は、血管が細いためにシャントトラブルが絶えなかったことです。穿刺する看護師さんや臨床工学技士さんも透析の針が刺しづらかったようですし、シャント瘤※もできてしまいました。シャントが血栓でよく詰まるので、年に数回、血栓を取り除いてもらっていました。
※ シャントの血管が部分的に膨れて瘤(こぶ)になった状態のこと。破裂する危険がある場合などは処置、手術が必要になります。
----- 食事管理についてはいかがでしたか。
松尾さん:
塩分制限については透析導入前から行っていて、薄味に慣れていたので、それほどつらくはありませんでしたし、カリウム制限についても、茹でること※で対処できました。一方で、水分制限はつらかったです。喉が渇いたときには、氷を口に含むなどしてしのいでいました。
※ カリウムが多く含まれている食材(芋、海藻、野菜類など)は、茹でることでカリウムの含有量を減らすことができます。
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☞ 【参考】
腎移植者インタビュー
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