透析療法の種類

透析療法には「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があります。また、血液透析にはさまざまな手法があります。

血液透析、血液濾過透析 

監修:神戸大学医学部附属病院 腎臓内科 腎・血液浄化センター 西 愼一 先生

血液透析

血液透析(HD:Hemodialysis)は、人工腎臓とも呼ばれ、機械を使って血液をろ過する方法です。
腕の血管に針を刺し、血管と透析機器を2本のチューブでつなぎ、①ポンプを使って血液を体外へ送る→②ダイアライザー(透析器)を通して老廃物や余分な水分を透析液に移す→③きれいになった血液を再び体内に戻す、という一連の流れを、循環させながら行います。


血液透析

1回の透析時間はおよそ4〜5時間で、一般的には週3回行います。

ダイアライザーとは

ダイアライザーは、血液中の老廃物や余分な水分、電解質を透析液へ移すためのろ過装置です。筒のようなケースに、細いストロー状の透析膜の束が入っていて、内側を血液が流れ、外側を透析液が流れます。透析膜には無数の小さな穴が空いていて、血液中に含まれる老廃物や水分、電解質が通り抜けて透析液側へ移動します。これにより血液がきれいになります。


ダイアライザーとろ過のしくみ

ダイアライザーには、穴の大きさや、除去できる老廃物の種類や量によっていろいろな種類があります。

内シャント

血液透析では、1分間におよそ200mL(標準値)の血液を体外へ取り出し、ダイアライザーの中へ送り込まなければいけません。その血液量を確保するには、たくさんの血液が流れる太い血管が必要です。
そこであらかじめ、手首近くの動脈と静脈をつなぎ合わせて、静脈を太く発達させる手術を行います。このつなぎ合わせた部分を、内シャントと呼びます。


内シャント

通常、内シャントは、利き腕ではない方の手に作ります。透析で使えるようになるまでに2〜4週間かかるので、前もって計画的に手術をします。また、自分の血管でシャントを作るのが難しい場合は、人工血管を使います。

血液濾過透析

「血液濾過透析(HDF:Hemodiafiltration)」は、血液透析に別のろ過方法を組み合わせた、最近注目の透析療法です。
血液濾過透析では、血液透析のろ過のしくみに加え、ダイアライザーの膜に圧力をかけて、より多くの水分を取り出します。
これにより、ベータ2ミクログロブリン(β2-MG)という、透析患者さんにとって問題となる毒素をたくさん取り除けるほか、透析中に低血圧が起こりにくい、血液透析よりも心臓への負担が小さい、といったメリットがあるといわれています。

☞血液濾過透析についてもっと知りたい方は、ドクターコラム「オンラインHDF治療の仕組みとメリット」もご覧ください。

腎移植・透析をお考えの方はこちらへ ⇓ ⇓

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☞【参考】
腎移植・腹膜透析・血液透析…どうやって治療法を選ぶ?「腎代替療法 私の選び方
動画体験シリーズ「血液透析


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