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透析導入せずに腎移植を受けられますか?

透析導入せずに
腎移植を受けられますか?

回答いただいた先生
香川大学医学部 腎臓内科 診療科長 祖父江 理 先生
香川大学医学部 腎臓内科 診療科長 祖父江 理 先生
透析導入せずに腎移植を受けられますか?

掲載日:2017/02/23

A

はい、条件があえば、慢性腎臓病保存期から透析を行うことなく腎移植を受けることは可能です。

透析を経ずに行う腎移植を「先行的腎移植(PEKT)」と言いますが、現在では生体腎移植件数全体の約30%を占めるようになっています(*1)。日本では、先行的腎移植のほぼ全てが生体腎移植で行われており、先行的腎移植を献腎移植で受けることは現実的ではありません。(*2)
※移植直前のみ透析を行う場合も含めます。

術前透析療法

先行的腎移植は、透析を経てからの移植に比べ、移植後の合併症発生率が低く、移植された腎臓が長持ちしやすいというデータもあります(*3)。また、血液透析のためのシャント作製や、腹膜透析のためのカテーテル挿入の必要が無く、透析による合併症を避けることができるなどの利点もあります。
☞詳しくは「先行的腎移植の利点」をご覧ください。

先行的腎移植を希望する場合、腎機能の指標であるeGFRが30を切ってG4期になってきたころに、移植施設を紹介してもらい受診することが望ましいとされています。
※血清クレアチニンの値があれば、ご自身で算出することができます。よろしければ腎援隊トップページにある「あなたのeGFRは?」をご利用ください。

eGFR

適格性検査

ただし、移植施設で準備を開始するタイミングは患者さんの状態などによっても異なりますので、先行的腎移植を希望する場合は、早めに主治医の紹介状を持って移植医に相談するようにしましょう。
移植を受けるには、ドナーも、腎提供を受けるレシピエントも、適格性を確認するためにさまざまな検査を受ける必要があります。そのため、腎移植を希望してから移植手術を受けるまでには数カ月かかるのが一般的です。
☞詳しくは「動画体験シリーズ:生体腎移植」をご覧ください。
医師への相談

先行的腎移植を希望していても、一時的に透析を行って状態を安定させてから腎移植を行った方が良い場合もあります。
いずれにしても、先行的腎移植を希望する場合には、eGFRが30くらいまでのうちに一度ご家族と一緒に、腎臓内科の主治医の先生、もしくは移植医の先生に相談するといいでしょう。

<出典>
*1,2 日本移植学会・日本臨床腎移植学会 腎移植臨床登録集計報告(2018)移植 2018;53:89-108
*3 日本腎臓学会 エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018

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