2016.09.29 腎移植の基本情報
日本移植学会、日本臨床腎移植学会による生体腎移植のドナーガイドラインでは、ドナーの適応基準として「腎臓を提供したドナーが、提供後も長期間にわたり腎機能や健康状態に支障なく、 生涯にわたり末期腎不全に至らないと予想される状態であることを基本条件とする。(*)」としています。
生体腎ドナー適応ガイドラインでは、血圧や血糖に関してはそれぞれ、
・ 血圧は 140/90 mmHg 未満
・ 糖尿病(耐糖能障害)はないこと
(早朝空腹時血糖値で 126 mg/dL 以下で、HbA1c(NGSP)値で 6.2 % 以下)
としています。
腎提供が可能かどうかは、自発的な腎提供の意思のあるドナー候補の方に対して、腎機能評価や感染症を含めた全身評価などのさまざまな検査を行い、腎提供後の自己管理も良好に行うことができるかどうかも含めて確認した上で、最終的に判断されます。
ただし、移植施設によってはガイドラインより厳格な適応条件を設けているところもあります。腎提供を考えている場合は、まず、移植施設に相談しましょう。
☞ 【参考】
ドクターコラム「腎移植の適応」
腎代替療法の基礎知識「生体腎ドナーの適応条件」
生体腎ドナーインタビュー
<出典>
* 日本移植学会・日本臨床腎移植学会「生体腎移植のドナーガイドライン」
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