治りますか?
教授 山縣 邦弘 先生
2023.04.01 教えて!ドクター
教えて!ドクター
掲載日:2017/07/20(2024年3月改訂)
慢性腎臓病(CKD)は、病気の進行度によって、どのような病院で治療を受けたらいいかが異なります。病気の進行度は、主に尿検査で調べる蛋白尿(たんぱくにょう)の程度と、血液検査で調べる腎機能の程度(eGFR)によって判断されます。
☞ eGFRは、血清クレアチニンの値が分かれば、eGFR早見表やeGFR計算ツールを使ってご自身で確認できます。
健康診断などの結果が以下のいずれかに該当する場合、まずはお近くの内科などに受診することをお勧めします(*1)。
1)蛋白尿が(1+)以上
CKDが進行すると、腎臓専門医による治療が必要になります。かかりつけ 医から腎臓専門医・専門医療機関へのCKD患者さんの紹介は、以下のような基準で行われます(*2)。糖尿病に関連する慢性腎臓病(糖尿病関連腎臓病)ではアルブミン尿と腎機能、それ以外の慢性腎臓病では蛋白尿と腎機能で評価します。
eGFRが30 mL/分/1.73m²未満になり、かつ、腎機能が低下し続けている場合には、将来的にどの腎代替療法を選ぶか検討を始めることが望ましいとされています(*3)。
<出典>
*1 日本腎臓学会. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023 東京医学社 2023:16
*2 日本腎臓学会. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023 東京医学社 2023:17-19
*3 日本腎臓学会 他. 腎代替療法選択ガイド2020 ライフサイエンス出版 2020:15
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