2016.10.31 腎移植のアニメ
以下は、日本移植学会が定める「生体腎移植ガイドライン」における、腎移植希望者の適応基準です。
悪性腫瘍(がん)がある場合は、腎移植の適応にはならないとされています。ただし、過去にがんを患っていても、完治していると判断された場合は適応となる可能性があります。がんの種類にもよりますが、一般的に2~5年間再発がなければ、腎移植が可能になる場合があります。
その他、全身感染症がないこと、活動性肝炎がないことなどの条件がありますが、血圧値に関する適応条件はありません。
移植医療は進歩しており、腎移植の適応も広がってきました。ドナーとの血液型が異なっている場合でも移植できるようになりましたし、70代や、人によっては80代で移植を受ける方もいらっしゃいます(*1,2)。
☞ 腎移植の基礎知識「ABO血液型不適合移植」「高齢者の腎移植」
腎援隊でも腎移植について相談ができる病院を紹介していますので、一度病院から詳しく話を聞き、腎移植という選択肢について考えてみても良いと思います。
☞ 「病院を探そう!」神戸大学医学部附属病院のご紹介ページ
<出典>
*1 日本臨床腎移植学会・日本移植学会. 腎移植臨床登録集計報告(2022) 移植 2022;57:199-219
*2 日本臨床腎移植学会・日本移植学会. 腎移植臨床登録集計報告(2008) 移植 2008;43:448-457