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Q

「C3腎症」と診断されました。
今後、どのようになるのですか?

「C3腎症」と診断されました。
今後、どのようになるのですか?

回答いただいた先生
大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学 教授 猪阪 善隆 先生
大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学
教授 猪阪 善隆 先生
「C3腎症」と診断されました。今後、どのようになるのですか?

掲載日:2022/03/28(2025年10月改訂)

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A

C3(シー・スリー)腎症は、慢性腎臓病の原因疾患である膜性増殖性糸球体腎炎の1つとして、近年新しく分類された病気です。免疫の役割を果たす「補体」の活性を調節する機能に異常があり、主にC3という補体が腎臓の糸球体に沈着することが特徴です。

C3腎症

C3腎症は、小児で発症する場合もありますが、必ずしも遺伝性があるわけではありません。

☞ 参考:C3腎症患者さんとご家族向け特設コンテンツ

症状としては、ネフローゼ症候群を伴う場合があります。ネフローゼ症候群になると、脚や顔などにむくみが現れたり、血液中の悪玉コレステロールが増えたり、血液が固まりやすくなったりします。

むくみ

治療としては、飲み薬や点滴による薬物療法や食事療法を継続することが必要になります。薬物療法には、免疫抑制療法(糸球体の炎症を抑える方法)や、支持療法(腎臓の負担を軽減する方法)があります。食事療法では、塩分・たんぱく質の摂取制限が必要になることもあります。

治療薬

※ノバルティスの薬で治療を受けている患者さんとご家族の方は、こちらをご覧ください。
医療機関で処方されたお薬情報(患者さん向け):C3腎症

治療法

完治が難しい病気のため、基本的には上記のような治療を継続する必要があります。医療費の助成が受けられる場合もあります。

治療は必ず主治医の指示のもとに行い、分からないことや不安なことがあれば、主治医に相談しましょう。

☞ 参考:慢性腎臓病の基礎知識「慢性腎臓病に関わる医療費助成制度

C3腎症を含む一次性膜性増殖性糸球体腎炎では、無治療の場合は、10〜15年で50〜60%が末期腎不全(まっきじんふぜん)に至るといわれています(*1)

※明らかな原因疾患がないものを一次性、膠原病や感染症などに続発するものを二次性と呼び、区別されています。

末期腎不全になると、腎臓が十分な役割を果たせなくなり、腎移植透析が必要になります。

腎代替療法

☞ 透析ライフ「通院血液透析の生活パターン

C3腎症の診断から1年が経過した時点で尿たんぱく量が少ない患者さんは、腎不全になるリスクも低いという研究結果もあります(*2)
腎臓の障害が進行すると元には戻らないため、定期的に尿たんぱくやeGFRを確認しながら病状を管理していくことが重要です。

まだわかっていないことも多いC3腎症ですが、少しずつ発症のメカニズムが解明されつつあります。そのようなメカニズムに注目して病気の進行をくい止める研究が続けられており、新しい治療法の登場が期待されています。

☞ 参考:慢性腎臓病の基礎知識「C3腎症

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<出典>
*1 難病情報センター 一次性膜性増殖性糸球体腎炎(指定難病223) https://www.nanbyou.or.jp/entry/4424 (2025年9月閲覧)
*2 Masoud S, et al., Kidney Int. 2025; 108: 455-469.


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