慢性腎臓病患者インタビュー

C3腎症患者さんの体験談

C3腎症患者さんの体験談

C3腎症患者 Aさん

プロフィール

Aさん(C3腎症発症後10年程度)
高校2年の健康診断で異常が見つかり、高校3年の夏に腎生検を経てC3腎症と診断される。大学受験を控えた時期に入院治療を受けることになり、大きな不安があったが、学校や塾の協力を得て乗り越えた。大学進学を経て、現在は職場の理解も得ながら治療を続けている。

取材日:2024年10月

目次

注)記事の内容につきましては患者様から伺ったお話をそのまま掲載しておりますが、あくまで個人の経験と主観に基づくご意見・ご感想です。

Chapter 1: 「運動のせいかも」と思っていた異常が徐々に大ごとに

C3腎症が見つかったきっかけは、高校2年の秋に、学校の健康診断で尿タンパクが陽性になったことでした。自覚症状はまったくありませんでした。激しい運動で尿タンパクが出ることがあると聞いたことがあったので、このときは「運動部で毎日運動をしているせいかも」ぐらいにしか思っていませんでした。

近所の一般内科を受診した後、市立病院で再検査を受けました。すると、「おそらく腎臓の病気で、専門的な治療が必要になりそうなので、設備が整った病院を受診したほうがいい」と言われ、大学病院の腎臓内科を紹介されたのです。大学病院と聞いて、「これはさすがに大ごとかもしれない」と思い始めました。

Chapter 2: 大学病院での腎生検で、C3腎症が確定

大学病院でいろいろな項目を検査したところ、免疫関係の腎臓の病気だということが分かりました。先生からは、病気について大まかな説明を受けた後、食事制限や運動制限、安静にする必要があることなど、生活上の注意点をいろいろ言われたことを覚えています。「病気なら仕方ないかな」と思いました。まだ高校生だったので、食事の管理は母親がしてくれましたし、この時点ではそこまで大変だとは思っていませんでした。振り返ってみると、家族のほうが不安になっていたかもしれません。

※免疫:体に侵入した異物を排除する防御システム

先生から腎生検が必要だと説明を受け、入院して腎生検を受けることになりました。事前に「すごく痛いわけではない」「メスで切ったりするわけではない」と説明を受けていたので、そこまで心配はしませんでした。実際、うつぶせになっていたので生検の様子は見えず、あまり怖くもなく、痛みも特にない、というのが私の実感でした。この頃でも自覚症状はなかったので、放っておいたらどんどん悪化していたかもしれません。腎生検できちんと調べて治療を始めることができたので、良かったと思っています。

腎生検の結果、C3腎症であることが確定しました。C3腎症はまだ分かっていないことが多い病気で、同じ病気の人はかなり少ないと先生から説明を受け、この先どうなるのだろうかと心配でした。

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