腎移植者インタビュー

レシピエントインタビュー
生体腎移植者 田中 恵 さん(仮名)

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生体腎移植者 田中 恵 さん(仮名)

レシピエントインタビュー<br/>生体腎移植者 田中恵さん<font size="2">(仮名)</font>

目次

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Chapter 4: 新たな挑戦とメッセージ

-----腎移植後、新たに挑戦したことはありますか。

田中さん5

田中さん
第2子の妊娠です。正直なところ、移植直後は、二人目の子どもを望むことは考えていませんでした。腎移植を受けた方が妊娠・出産ができる可能性が高くなることは知っていましたが、年齢的にも難しいかもしれないし、父からもらった腎臓を長く保ちたいと思っていたので、無理はしたくありませんでした。しかし、自分の体が元気になっていくにつれて、「もう1人産みたい」と強く思うようになり、南木先生に相談し、家族とも話し合った上で、期限を決めてチャレンジすることにしました。そして、第2子を授かることができ、現在妊娠中です。

☞ 参考:腎移植ライフ「腎移植後の妊娠・出産

南木先生
腎機能も体調も良好でしたし、他の問題もなかったので、妊娠中は同じ自治医大病院の産科で管理することを条件に妊娠を許可しました。リスクがあることも分かっていて随分悩まれていましたが、ご家族とよく話し合い、熟考された上での決断だったと思います。

-----田中さんから、ドナーであるお父様への今のお気持ちをお聞かせいただけますか。

田中さん
高齢でしたし、がんの既往もあったので、父本人としても不安はあったと思います。それでも私と私の子どものことを思って、長期間禁酒までしてドナーになってくれたことに本当に感謝しています。私が移植腎をできるだけ長く保ち、元気でいることが父への一番の恩返しだと思っています。
それから、私の腎移植のために協力してくれた家族皆にも、ただただ感謝です。

------主治医への思いを教えてください。

田中さん
南木先生は、手術前から優しく接してくださったので、安心して手術に臨むことができました。そして、今こんなに元気にしていただきました。どれだけ感謝してもしきれません。手術後の定期外来の時も、「不安なことはありますか」といつも気遣ってくれ、何でも相談させてもらっています。出産も控えていますし、これからもよろしくお願い致します。

南木先生
ドナーへの対応も含めて、外来・入院に関わる医師・看護師・移植コーディネーターを含むスタッフ全員がチームであり、同じ姿勢で取り組んでいますので、私だけが優しいというわけではないのですが(笑)、患者さんは、知らないことに対する不安を当然持っていますので、不明な点を知ることによって安心していただけるのであれば、経験の多い私たちから積極的に情報を提供したいと思っています。
慢性腎臓病に関する多くの情報を掲載している腎援隊も、これから腎移植や透析を受ける方々の不安を和らげるために役立っていると思います。

-----最後に、腎援隊をご覧の慢性腎臓病患者さんにメッセージをいただけますか。

田中さん
若くして腎移植や透析が必要になる慢性腎臓病の患者さんも多いと思いますが、それぞれの治療法についてよく知り、なるべく早いうちに検討していただきたいです。そして、もし、腎移植を受けようか悩んでいる方がいらっしゃったら、迷わず前に進んでほしいです。女性であれば、妊娠・出産ができる可能性も高くなりますし、早くに腎移植を受けることで、未来が変わってくるのではないかと思います。

集合写真
左から南木先生、田中さん、田中さんのご主人

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☞ 【参考】
腎移植者インタビュー
生体腎ドナーインタビュー
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