腎移植者インタビュー

レシピエントインタビュー
生体腎移植者 田中恵さん(仮名)

レシピエントインタビュー
生体腎移植者 田中恵さん(仮名)

レシピエントインタビュー  生体腎移植者 田中恵さん(仮名)
腎移植を受けられた方にお話をお聞きする、腎援隊「レシピエントインタビュー」第4回目は、約3年前にお父様がドナーとなり、生体腎移植を受けた田中恵さん(仮名)です。
田中さんは14歳でIgA腎症の診断を受け、33歳の時に妊娠を機に腎不全が悪化、36歳の時に生体腎移植を受けられました。
腎移植後、元気に子育てに頑張っていらっしゃる田中さんと、主治医である自治医科大学附属病院 南木(なんもく)浩二先生に、さまざまなお話をお伺いしました。

取材日:2018/03/12

目次

※このインタビューは、自治医科大学附属病院 腎臓外科より候補となる方をご紹介いただき、ご本人様に応諾頂けた方を対象に実施しました。事前にご了承いただけた範囲で関連する情報を開示しております。記事の内容につきましては患者様から伺ったお話をそのまま掲載しておりますが、あくまで個人の経験と主観に基づくご意見・ご感想です。

移植経緯

Chapter 1: 妊娠を機に、末期腎不全へ

-----まず、末期腎不全に至るまでの状況についてお聞かせください。慢性腎臓病はいつ頃診断されたのですか。

田中さん
14歳の時です。風邪を引いて熱を出した時にコーヒーのような色の尿が出て、病院で腎生検を受けたところ、IgA(アイ・ジー・エー)腎症と診断されました。入院して副腎皮質ステロイドで治療して一旦は落ち着いたのですが、その後16歳の時に受けた検査の結果が良くなかったため、もう一度入院して副腎皮質ステロイドの治療を受けました。退院後も外来通院で治療を続けました。
※ 腎臓の組織の一部を採取し、顕微鏡で見て評価・診断をする検査。

-----IgA腎症の治療が始まり、日常生活にはどのような影響がありましたか。

田中さん
薬の副作用で顔が丸くなってしまうのが一番嫌でした。友達と会うときはいつもマスクをしていましたし、外出すること自体が嫌だった時期もありました。また、食事の制限もあったので、友達や家族と一緒に外食することも難しかったです。

-----その後、どのように腎機能障害が進行していったのですか。

田中さん
29歳の時に結婚したのですが、当時の主治医の先生から、「子どもを産んだら腎機能がさらに悪化する」と言われていたので、子どもをもつことはあきらめていました。
しかし、引越しに伴い通院する病院が変わって、新しい主治医の先生と出会い「どうしても子どもが欲しいのであれば、チャレンジしてみてもいいのではないですか?もちろんリスクは伴いますが、腎機能の悪化は個人差がありますし、チャレンジする方もいます」と言ってもらえたので、主人とも相談し、1人だけでもと妊娠を希望しました。
33歳の時に妊娠することができました。ただ、妊娠後は尿蛋白が増え、血圧や尿酸値も上がってきてしまい、だんだん体も辛くなってきたため、妊娠34週で早めの出産をしました。
無事に出産し、その後しばらくは検査値や症状の悪化が止まっていたのですが、出産1年後くらいから、体のだるさや、むくみ、頭痛がひどくなり、口の中にアンモニアの臭いがするようになりました。そして、とうとう主治医から、「このままだと透析が必要になる」と言われてしまいました。

-----先生、妊娠を機に腎機能障害が進行することはよくあることなのですか。

南木先生
そうですね。もともと腎機能が悪い方が妊娠することでさらに悪化してしまう場合もありますし、妊娠によって初めて腎機能が悪くなり、腎不全になってしまう方もいらっしゃいます。

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☞ 【参考】
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