
2015.11.17 透析の基本情報
教えて!ドクター
掲載日:2018/12/20
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末期腎不全になった際の治療法「腎代替療法」には、大きく分けて、血液透析、腹膜透析、腎移植の3種類があります。
最も一般的な治療法は血液透析です。基本的に週3回、透析施設に通院して、1回あたり4~5時間程度の透析を受けます。ご自宅にいる間や、透析中は静かに過ごすことができます。
もう1つの透析方法として、腹膜透析があります。腹腔内に溜めた透析液で透析を行う方法で、自宅で透析を行うことができます。体の状態や、透析液の交換がしっかりできているかを確認するために、月1、2回程度、病院に通っていただく必要はありますが、ご自宅で静かにのんびりと過ごす生活を続けやすい治療法の1つです。
腎移植という治療法もあります。ドナーになっていただける方がいることが前提ですが、多くの場合、健常者とほとんど変わらない生活ができます。通院は月1回程度ですので、それまでのライフスタイルを維持しやすく、場合によっては、腎不全の頃よりも活動的な生活を送ることもできます。
例として、腹膜透析患者さんの生活パターンについてご紹介します。
(補足)神戸大学大学院腎臓内科・腎血液浄化センター 教授・センター長 西愼一先生
血液透析を受けることを考えたとき、週3回の通院ができるか不安という方もいらっしゃると思いますが、多くの透析施設はお車での送迎を行っています。通院を検討している透析施設があれば、事前に確認してみると良いでしょう。
また、透析施設に通うと、施設のスタッフや他の患者さんなど、人と接する機会が増え、それをメリットと感じている患者さんもいらっしゃいます。
☞ 「病院を探そう!」奈良県立医科大学附属病院、神戸大学医学部附属病院のご紹介ページ
<出典>
* 日本透析医学会 統計調査委員会 わが国の慢性透析療法の現況(2016年12月31日現在):30
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