腎代替療法とは

腎代替療法とは

監修:神戸大学医学部附属病院 腎臓内科 腎・血液浄化センター 西 愼一 先生

腎不全が進行し末期腎不全の状態になると、腎臓が再び正常に機能することはありません。
末期腎不全の状態になると、尿毒症や、体液量バランスの異常によるむくみや血圧上昇、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどの電解質(イオン)濃度の異常をきたします。カリウム濃度が異常に上がった状態である高カリウム血症は、放置すると不整脈が現れ、ついには心停止につながることもあります。腎臓は体が過度にアルカリ性になったり酸性になったりしないように調整する機能も持っていますが、腎臓の機能が低下するとこの調整ができなくなり体が酸性に傾きます。また、腎臓から分泌されるホルモンの異常によって貧血になったり、ビタミンDが活性化されないためにカルシウムのバランスが異常となったりします。


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腎機能が大体10%以下程度になると、透析腎移植などの腎代替療法が必要になります。
腎代替療法には、透析(血液透析腹膜透析)、腎移植(生体腎移植献腎移植)の2つがあります。


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腎代替療法を選ぶ際には、透析(血液透析または腹膜透析)、腎移植(生体腎移植、献腎移植)の中から、ご自身の体調、ライフスタイルなどに最も合った治療法を選ぶ必要があります。
腹膜透析から始め、血液透析に移行する場合もありますし、その逆のパターンもあります。また、血液透析と腹膜透析を併用する方法もあります。血液透析、腹膜透析を受けてから腎移植を行うことも可能ですし、透析を受けずに腎移植を行うことも可能です。
それぞれの治療の特徴を知り、主治医と相談の上、ご自身にもっとも合う治療法を考えてみましょう。


【それぞれの治療には相補的な役割があります】

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☞【参考】
腎移植・腹膜透析・血液透析…どうやって治療法を選ぶ?「腎代替療法 私の選び方
動画体験シリーズ「自分にあった治療法を見つけよう~療法選択外来の実際


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