ドクターインタビュー

藤田医科大学病院

藤田医科大学病院

臓器移植科 教授 剣持 敬 先生
腎臓内科 教授 稲熊 大城 先生

<font size="3">臓器移植科 教授 </font>剣持 敬 <font size="4">先生</font><br/><font size="3">腎臓内科 教授 </font>稲熊 大城 <font size="4">先生</font>

藤田医科大学病院では、2012年に臓器移植の専門診療科として開設した臓器移植科と、腎炎・透析・腎移植を3本柱として慢性腎臓病の診療を行っている腎臓内科が連携して腎移植医療に取り組んでいます。
臓器移植科 教授の剣持敬先生(写真:左)と、腎臓内科 教授の稲熊大城先生(写真:右)に、藤田医科大学病院における慢性腎臓病治療、および腎代替療法選択から腎移植後のフォローアップまでの実際と、先生方の考える腎移植医療の課題についてお聞きしました。

取材日:2018/10/17

目次

Chapter 1: 慢性腎臓病の治療について

-----まず、藤田医科大学病院における慢性腎臓病の診療状況について教えてください。腎臓内科を新規受診される慢性腎臓病患者さんは年間どのくらいいらっしゃいますか。

稲熊先生
年間400~500人程度です。かかりつけ医から紹介される場合が一番多いですが、院内の他の診療科から紹介される場合もあります。

-----紹介を受けた後、治療はどのように進んでいくのですか。

稲熊先生
まず、慢性腎臓病の原因疾患を特定します。糖尿病が原因疾患ということで紹介された患者さんでも、調べてみると別の原因疾患が見つかることもあります。そのため、基本的にはどの患者さんにも最初に同じ内容の検査を行っています。
特定した原因疾患によって治療の方針は変わってきます。紹介される患者さんは、8割以上がCKDステージ3b以降(eGFR 45未満)の方ですが、原因疾患によっては腎機能を回復できる可能性もあります。
※ 50歳の男性の場合、血清クレアチニンが 1.4 mg/dL以上。50歳の女性の場合、1.1 mg/dL以上。

-----腎機能を回復できる可能性があるのは、どのような場合ですか。

稲熊先生

稲熊先生
例えば、多発性骨髄腫※1という血液のがんが原因で腎障害を起こしていることがあります。そのような場合は、抗がん剤で多発性骨髄腫を治療することによって、ある程度腎機能が回復することもあります。また、腎炎や腎硬化症ということで紹介された患者さんに詳細な問診を行ったところ、家系に腎疾患を持つ方が多いことが分かり、検査の結果、アルポート症候群※2であったこともあります。アルポート症候群の場合は、腎機能を回復させることは難しいのですが、腎移植や透析を含めた将来的な治療展開を考える上でも、原因疾患の特定は非常に重要です。
※1 多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ):血液細胞の1つである形質細胞のがん。がん化した細胞から大量のタンパク質(M蛋白)が作られ、それらが腎臓に溜まることなどにより、腎機能障害を起こしやすい。
※2 アルポート症候群:遺伝子の異常によって慢性腎炎、難聴、白内障などを発症する病気で、多くの場合、親から遺伝する。

-----腎機能に障害が認められた場合には、その後の進行を抑えるためにも、早い段階で腎臓専門医の診察を受けて原因疾患を特定し、治療を開始することが大切ということですね。

稲熊先生
そうですね。慢性腎臓病の進行速度は原因疾患の種類によって異なりますが、早い段階から腎臓専門医が治療に関わることによって、進行を遅らせることができる可能性は高くなると思います。

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