インタビュー 大越明子さん
2016.06.30 ドナーインタビュー
腎移植者インタビュー
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Chapter 4: 感謝とメッセージ
-----今後、どのようなことに挑戦したいですか。
山上さん:
今後も家族でいろいろなところに行きたいですね。移植当時、中学生だった息子が、「お父さんをイタリアに連れて行ってあげる」と言ってくれたので、その言葉を勝手に膨らませて(笑)、イタリアのヴィアフェラータ(イタリア語で「鉄の道」という意味で、岩肌に沿って打ち込まれたケーブルや、はしごや橋などを装備した山岳ルートのこと)に連れて行ってくれるのを楽しみに待っています。また、アラスカのユーコン川で川下りもしたいです。
-----移植後、患者さんがここまで元気になられると、先生もうれしいですね。
荒木先生:
私は、移植後の患者さんには、できるだけ「あれをしないでください、これをしないでください」と言わないようにしています。明るい未来を得るために移植をするのですから、移植後は基本的には何をしていただいても構わないと思っています。世界を見るとリスクを受け入れ、バスケットボール、ラグビー、サッカーなどのプロスポーツ選手として活躍する人もおられます。ただ、一般の人より感染のリスクは高いので、例えば、食事で何か怪しいと思ったら食べないようにするなど、慎重に行動するようにお話ししています。
移植医として術前に移植が出来るかどうかの判断は慎重にしますが、移植後は患者さんに人生を謳歌していただきたいと思っています。
-----山上さんから、ドナーである奥様への今の気持ちをお聞かせいただけますか。
山上さん:
ただただ感謝だけです。
-----主治医への思いを教えてください。
山上さん:
新たな命を頂いたような気持ちです。これから挑戦してみたいことがたくさんあり、迷うほどです。
本当に感謝しています。
-----最後に、腎援隊をご覧の慢性腎臓病患者さんにメッセージをいただけますか。
山上さん:
私は、病状がどうであれ体調がどうであれ、また、手術がうまくいこうといくまいと、生きているからには、一瞬一瞬を明るく前向きに、大切に生きようと思ってきましたし、今も同じ気持ちで日々生活しています。
どんな状況も楽しもうという気持ちを忘れずに、前向きに進んでほしいと思います。
-----奥様から、患者さんのご家族に向けてのメッセージもお願いします。
奥様:
まずは医療機関でしっかりとお話を聞き、病気や治療についての正しい知識を得ることが大切だと思います。私たちも岡山大学病院で先生やコーディネーターの方々に納得がいくまでお話をお聞きしたことで、新たな一歩を踏み出すことができました。
信頼できる医療機関、先生や医療スタッフからしっかりと説明を聞いて納得した上で、患者さんやそのご家族にとって一番いい選択をしてほしいと思います。
☞ 参考:腎移植ライフ「腎移植後の運動」
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