腎移植者インタビュー

レシピエントインタビュー
生体腎移植者 大瀧尚久さん

レシピエントインタビュー
生体腎移植者 大瀧尚久さん

レシピエントインタビュー<br/>生体腎移植者 大瀧尚久さん
腎移植を実際に受けられた方に直接お話をお聞きする、腎援隊「レシピエントインタビュー」の第1回目は、約11年間の透析を経て、お母様がドナーとなり生体腎移植手術を受けられた、大瀧尚久さんです。
大瀧さんは38歳の時、飛行機の中で突然意識不明となり、運ばれた先の病院で慢性腎不全と診断されました。その約1年後に腹膜透析導入となり、さらに2年後には血液透析に移行されました。血液透析開始から約9年後に生体腎移植を受けるまでのお話や、移植後も移植前と変わらず、仕事にプライベートに充実した毎日を過ごされている様子などをお聞きすることができました。

取材日:2016/02/15

目次

※このインタビュー記事は、東京女子医大 あけぼの会(移植者の会)より候補者をご紹介いただき、ご本人様に応諾頂けた方を対象に実施しました。事前にご了承いただけた範囲で関連する情報を開示しております。記事の内容につきましては患者様から伺ったお話をそのまま掲載しておりますが、あくまで個人の経験と主観に基づくご意見・ご感想です。

移植経緯

Chapter 1: 透析導入へ

-----38歳の時に、飛行機の中で突然意識不明となられたとのことですが、それまでは特に大きな病気にかかったことはなかったのでしょうか。

定期健診では、糖尿病予備軍と言われていましたが、それ以外は病院とは無縁で、普通の生活をしていましたし、仕事で忙しい毎日を送っていました。

-----大瀧さんはどのようなお仕事をされているのですか。


このインタビュー記事は、東京女子医大 あけぼの会(移植者の会)より候補者をご紹介いただき、ご本人様に応諾頂けた方を対象に実施しました。事前にご了承いただけた範囲で関連する情報を開示しております。記事の内容につきましては患者様から伺ったお話をそのまま掲載しておりますが、あくまで個人の経験と主観に基づくご意見・ご感想です。

家業で邦楽器の製造と卸売りをやっています。機上で倒れる前も、調子が悪いとは感じていましたが、毎日忙しかったので、そのせいだと思っていました。そのような体調の中、バンコクへの日帰り出張で仕事を終えて飛行機に乗った後、突然意識が無くなってしまったのです。気が付いた時には、成田の総合病院にいました。そこで初めて自分の腎臓が悪いということを知ったのです。一旦帰宅したのですが、すぐ次の日に東京女子医科大学病院を受診しました。その時点で、「透析導入まではもう時間の問題だろう」と言われました。目の前が真っ暗になりましたね。

-----当時は、透析にはどのようなイメージをお持ちでしたか。

透析は、死ぬ間際の治療で、先が長くないというイメージを持っていました。

-----その後、まず腹膜透析(CAPD)を選択されたということですが、それはなぜでしょうか。

選んだというよりも、当時は透析に関する知識が無かったので、担当の先生に、「腹膜透析は、自宅で透析液の交換(バッグ交換)ができるので、血液透析のように治療のために毎回通院して、何時間も拘束されることがなく、生活上の自由度が高いですよ」と勧められ、腹膜透析を受けることにしました。

-----腹膜透析導入後の生活はいかがでしたか。

透析導入前と変わらず、旅行にも行きましたが、透析液などの荷物が多くて大変でした。車の中で透析液のバッグ交換をしたこともありますが、意外に時間がかかり、当初考えていたほど楽ではないなと感じていました。腹膜透析は自分で1日に複数回バック交換をする必要があるので、自分でうまく時間調整ができるとはいえ、一日中腹膜透析のことを気にしなければならないことが私にとっては苦痛でした。その後、腹膜透析では体内の老廃物の除去が十分にできなくなり、体調が悪化してきたため、血液透析に移行しました。
血液透析の場合は、透析日は拘束されますが、その翌日は透析のことを忘れることができたので、私にとっては血液透析の方が楽でした。

-----先ほど、「透析は死ぬ間際の治療だという印象を持っていた」というお話がありましたが、血液透析導入後はその印象は変わりましたか。

水分の管理は大変でしたが、導入前に思っていたようなひどい生活ではありませんでした。透析時間を除いてはそれまでの生活と変わりなく、私は17時ごろから透析をしていましたので、仕事への影響もほとんどありませんでした。導入から何年も経つと、自分では気が付かないところで合併症は進んでいましたが、普通に生活はできていましたので、これなら透析を長年続けても大丈夫だろうと思っていました。

-----透析導入当時、腎移植についてはご存知でしたか。

透析導入時はよく知らなかったのですが、腎移植に関しては導入後に、医師や看護師やケースワーカーから話を聞いたり、移植者の患者会の会報などから情報を得たりしていました。
腎移植ができるならばした方がいいということは知っていたので、献腎移植の希望登録だけは行い、機会があれば受けたいと思っていました。

-----生体腎移植については考えなかったのですか。

身内から提供してもらって、万が一相手の体調が悪くなってしまうようなことがあっては困ると思っていましたので、生体間の移植は全く考えていませんでした。

-----患者会の会報などからも腎移植の情報を得ていたということでしたが、透析治療中から移植者の患者会に入っていたのですか。

大瀧さん1

たまたま私が通院していた透析病院には、東京女子医大から先生が来られていたということもあり、東京女子医大の移植者の会の案内があり、私も入会しました。患者会では、私と同じような透析患者さんや移植後の患者さんから腎移植の生の情報をたくさん得ることができました。
例えば、奥さんから腎臓を提供してもらったという話を聞き、血縁間でなくても生体腎移植ができるということや、ドナーと血液型が違っても移植ができるということなど、それまで知らなかった情報をたくさん得ることができました。

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☞ 【参考】
腎移植者インタビュー
生体腎ドナーインタビュー
透析患者インタビュー


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慢性腎不全治療 私の体験談


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