腎移植者インタビュー

レシピエントインタビュー
生体腎移植者 大瀧 尚久 さん

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生体腎移植者 大瀧 尚久 さん

レシピエントインタビュー<br/>生体腎移植者 大瀧尚久さん

目次

Chapter 3: 時間の拘束から解放されて

-----移植手術を終えたときの心境はいかがでしたか。

ドナーの母も無事でしたので、とてもほっとしました。

-----入院期間はどのくらいでしたか。

当時は3週間でした。術後も特に問題はありませんでした。12月6日に手術を受けたのですが、早く仕事を再開するためにも年内に退院したかったので、データが悪くならないよう、できるだけ大人しくしていましたね(笑)。退院後も問題なく元気に生活しています。

-----大瀧さんは、腹膜透析、血液透析、腎移植と3つの腎代替療法を経験されていらっしゃいますが、それぞれの治療法を比較するとどうですか。

まず、当たり前ですが、腎移植が段違いでいいです。これは比べるまでもないと思います。ただ、私の場合、血液透析を受けていたときも、透析自体はきつくはありませんでしたし、透析日には17時くらいまで仕事をして、あとは透析を受けながらその日にたまった仕事の書類などを整理し、透析が終わったら家に帰って寝る、という生活のリズムができあがっていましたので、血液透析を受けながらの生活もそれほど苦ではありませんでした。

-----でも、そのうまくいっていた血液透析よりも、腎移植はかなりいいということですね。


このインタビュー記事は、東京女子医大 あけぼの会(移植者の会)より候補者をご紹介いただき、ご本人様に応諾頂けた方を対象に実施しました。事前にご了承いただけた範囲で関連する情報を開示しております。記事の内容につきましては患者様から伺ったお話をそのまま掲載しておりますが、あくまで個人の経験と主観に基づくご意見・ご感想です。

やはり血液透析中は、仕事の面でも、海外出張などは一泊が限度でしたが、腎移植後は健常者と同じように制限なく動けるようになります。時間の拘束がなくなるということはとても大きいです。腎移植によって、腎臓が悪くなる前の生活にほぼ戻ることができます。
また、先ほどお話ししたように、私は移植手術前の検査で心臓の血管に動脈硬化が見つかりました。自分で気が付かないうちに合併症が進行していたことを考えると、あのタイミングで移植ができたということは本当にありがたかったです。

-----お母様からの申し出がなければ、今でも透析をしていらっしゃいましたか。

そうですね。他に方法がありませんので。自分からは親兄弟には絶対言えませんし、言ってまで移植をしようとは思いません。それであればずっと透析で生活していこうと思っていました。ただ、透析も永遠に続けられるわけではないですが。

-----移植後の生活で良かったことや、うれしかったことはありますか。

健常者と同じように動けるようになったことですね。腎移植後は、中国やタイにある邦楽器の製造工場に海外出張に行ったり、国内出張をしたりと、さらに忙しく飛び回っています。

-----腎移植後、精神的な変化はありましたか。

精神面は特に変わりません。移植前も移植後も生活は大きくは変わりませんし、自分の考え方も変わりませんので、周囲の人も私が腎不全の治療をしていることを知らないのではないかと思います。
ただ、繰り返しになりますが、腎移植が治療の中で段違いでいいことに変わりはありません。

-----移植後の日常生活では、移植腎のために特にどのようなことに気を付けて生活をしていますか。

そこまで厳しく制限しなくてもいいようなのですが、用心のために生ものはできるだけ食べないようにしています。また、グレープフルーツなど、飲んでいる薬に影響があるものに関しては取らないようにしています。
また、移植腎が入っているおなかに何かが当たったりしないように気を付けています。

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☞ 【参考】
腎移植者インタビュー
生体腎ドナーインタビュー
透析患者インタビュー


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慢性腎不全治療 私の体験談


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