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Q

生体腎移植のためには
どのような検査を受けるのですか?

生体腎移植のためには
どのような検査を受けるのですか?

回答いただいた先生
香川大学医学部 腎臓内科 診療科長 祖父江 理 先生
香川大学医学部 腎臓内科 診療科長 祖父江 理 先生
生体腎移植のためには、どのような検査を受けるのですか?

掲載日:2018/12/13

A

生体腎移植を行うためには、腎移植を受ける方(レシピエント)と腎提供する方(ドナー)それぞれが、身体的にも精神的にも腎移植が可能な状態であることが確認される必要があります。そのため、レシピエントとドナーは事前にさまざまな検査を受けます。

<身体的な適格性確認のための検査>
身体的な適格性を確認するための検査項目には、以下のようなものがあります。

検査項目

☞ 参考「レシピエントの適応基準」「生体腎ドナーの適応基準

適格性検査の項目は、移植施設やレシピエント・ドナーの状態によっても異なります。
検査は入院で行われる場合もあれば、外来で数日に分けて行われる場合もあります(移植施設によって異なります)。
検査の結果、治療が必要な病気が見つかった場合は、その病気の治療が優先されますが、治療後、完治していることが確認できれば、再び腎移植を検討することもできます。

<精神面の適格性確認のための検査>
ドナーは、候補者自身が自らの意思で腎臓の提供を希望していることが大前提です。そのため、ドナーは、精神科医や臨床心理士などの第三者によって自発的な腎提供の意思があることを問診で確認されます。
レシピエントも同様に、腎移植を受けるのに適した精神状態にあることや、腎移植後にしっかりとした自己管理(免疫抑制薬の服薬管理など)ができるかどうかといったことを問診で確認されます。
精神科受診


移植施設は、これらの検査の結果などを総合的に検討し、腎移植が可能かどうかを判断します。検討の結果、追加の検査が必要になる場合もあります。
移植可否の検討

☞ 参考:腎移植の基礎知識「生体腎移植の手術までの流れ

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