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Q

慢性腎臓病(CKD)とは
どのような病気ですか?

慢性腎臓病(CKD)とは
どのような病気ですか?

回答いただいた先生
名古屋大学 大学院医学系研究科 病態内科学講座
腎臓内科学 教授 丸山 彰一 先生
名古屋大学 大学院医学系研究科 病態内科学講座
腎臓内科学 教授 丸山 彰一 先生
慢性腎臓病(CKD)とは、どのような病気ですか?

掲載日:2017/03/02

A

慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)とは、何らかの腎臓の障害が慢性的に続く状態です。医学的には、次の2つのうちのいずれか、または両方が3ヶ月以上続くと、慢性腎臓病と診断されます。

CKDの診断基準
※GFRは、血清クレアチニンの値が分かればご自身で計算できます。あなたのeGFRは?をご利用ください。

腎臓には、体に溜まった老廃物や余分な水分を尿として排泄するなどのさまざまな働きがありますが、慢性腎臓病が進むにつれて、それらの機能が低下していきます。しかし、基本的に自覚症状が現れないため、患者さん自身が気づかないうちに進行しやすいのが慢性腎臓病の特徴です。

腎機能とCKD

むくみや息切れなどの自覚症状が出始めたら、既に腎機能が高度に低下した状態で、末期腎不全(eGFRで15未満)になると、腎臓の機能を補うために腎移植透析といった治療法が必要になります。

腎代替療法

また、慢性腎臓病は、進行すると末期腎不全になるだけでなく、心臓病や脳卒中などの命にかかわる心血管疾患になりやすいことも大きな問題です。日本の研究でも、慢性腎臓病がある人は、ない人の約3倍、心血管疾患になりやすいことがわかっています(*1)

心血管疾患

慢性腎臓病の原因はさまざまですが、糖尿病や高血圧といった生活習慣病が原因になることも多く、また、高齢になるほど慢性腎臓病になる確率は高くなります。そのため、現在日本では、成人の8人に1人が慢性腎臓病であると考えられており(*2)、「新たな国民病」ともいわれています。
8人に1人

慢性腎臓病は治癒が難しい病気ですが、必ずしも全ての慢性腎臓病が末期腎不全に至るわけではなく、早期から適切な治療を行うことで、治癒または悪化を抑制できる可能性が高くなります。定期的に検査を受けて早期に発見し、医師の指導に従って早期に治療を開始することが大切です。

定期検査と受診

☞慢性腎臓病については、「アニメで知る!シリーズ:慢性腎臓病の進行を抑えよう!」でも解説しています。

<出典>
*1 二宮利治ほか 一般住民における慢性腎臓病と心血管病発症の関係:久山町研究
*2 一般社団法人 日本腎臓学会 CKD診療ガイド2012


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