2016.02.12 腎代替療法の基本情報
☞ 「病院を探そう!」静岡県立総合病院のご紹介ページ
Chapter 2:そらまめ応援外来の流れ
-----そらまめ応援外来の受診方法を教えてください。
高津看護師:
基本的には、当院の腎臓内科の診察時に患者さんと先生が相談して受診を決め、先生から予約を入れてもらいます。他院を受診されている患者さんが、主治医から当院を紹介してもらい、当院の腎臓内科を経由して受診する場合もあります。
橋口看護師:
他院からの紹介の場合、そらまめ応援外来で話を聞いていただいた後は、通院していた病院で治療を続け、腎機能が低下してきたら再びそらまめ応援外来を受診してもらい、次のステップの話をするというように、先生同士が連携を取ってくださっています。
-----そらまめ応援外来の受診は、病期に応じてどのように進んでいくのでしょうか。
森先生:
そらまめ応援外来には3つのステップがあります。
ステップ1はeGFRが30程度の方が対象で、腎臓についての知識を身につけてもらうことが目的です。腎臓はどのような機能を持っているのか、あなたの腎臓は今どのくらい機能しているのか、腎機能を保つためにはどのような生活をしたら良いのかなどを丁寧に説明します。
ステップ2はeGFRが15程度の方が対象で、腎代替療法について知っていただきます。日本腎臓学会などの学会が共同で作成した「腎不全 治療選択とその実際」という冊子を使って、腎移植、血液透析、腹膜透析の3療法を紹介します。腎移植には生体腎移植と献腎移植があること、血液透析には在宅血液透析という方法もあること、腹膜透析にはAPDという方法もあることなど、幅広く説明します。そして、患者さんにはご自身のライフスタイルなどを考慮して、どの治療法を選ぶか考えておいていただくようにお願いしています。
ステップ3は、代替療法の準備を始める必要がある方が対象で、患者さんのライフスタイルやご家族の協力体制などを確認しながら、候補となる治療法についてより詳しく説明します。そして、スタッフとの相談の下に治療法を決めていただき、具体的な治療の準備を進めていきます。
-----受診できる回数は決められているのですか。
高津看護師:
どのステップも、患者さんからの要望があれば何回でも受診することができます。受診後の経過が良くても、主治医の先生からの依頼で復習を兼ねて再受診していただくこともあります。
☞ 「病院を探そう!」静岡県立総合病院のご紹介ページ