生体腎ドナー 大城瑠美さん
生体腎移植者 大城正重さん
生体腎ドナー 大城瑠美さん
生体腎移植者 大城正重さん
2019.12.12 ドナーインタビュー
腎移植手術を受けるまでの一般的な流れについて説明します。
監修:友愛医療センター 移植外科 部長 大田 守仁 先生
☞ 「病院を探そう!」友愛医療センターのご紹介ページ
献腎移植は、脳死や心停止された方から腎臓の提供を受ける治療法です。2021年には日本国内で125件の献腎移植が行われています(*1)。ここでは、献腎移植の移植希望登録から腎移植手術までの一般的な流れについて説明します。
献腎移植を受けるためには、まず、日本臓器移植ネットワークに移植希望登録をする必要があります。登録申請ができる条件は、透析治療を受けていること、もしくは、透析導入前であれば、以下の2つの条件を満たしていることです(*2)。
1)申請時から1年前後で腎代替療法が必要になると予測される進行性腎機能障害の場合
2)(19 歳以上の場合)eGFR が 15 mL/min/1.73㎡ 未満
登録申請のためには、腎移植を行っている病院(移植施設)を受診する必要があります。受診する移植施設は、最終的に腎移植を受ける施設であり、ご自身で自由に選ぶことができます※。受診の際には、主治医に相談して、希望する移植施設を紹介してもらいます。移植施設で検査や診察を受け、移植可能と判断されれば、所定の手続きを経て登録が完了します。なお、新規登録の際には登録料(30,000円:2019年2月現在)が必要です。
※ 日本臓器移植ネットワーク 移植施設一覧
献腎移植の機会を待っている移植希望登録者は、全国で約14,000人います(*3)(2023年10月末時点)。腎臓の提供者(ドナー)が現れると、移植希望登録者の中から、献腎移植の候補者が順次選ばれます。候補者は、ドナーとの血液型適合度や待機日数などから判断されて選ばれます。
献腎移植の候補者に選ばれると、移植施設から電話連絡が入ります(日本臓器移植ネットワークからではありません)。電話から短時間(30分~1時間程度)で、移植を受けるかどうかを決断する必要があります。
移植を受けると決断したら、すぐに移植施設に向かい、検査を受けます。検査の結果、移植が受けられないと判断される場合もあります。
検査結果などの詳しい説明の後、移植の最終決定が行われます。通常、最終決定から移植手術までの期間は半日~数日程度ですが、ドナーの状態によっては、手術まで数週間かかることもあります。
☞ 「病院を探そう!」友愛医療センターのご紹介ページ
<出典>
*1 日本移植学会・日本臨床腎移植学会. 腎移植臨床登録集計報告(2022)移植 2022;57:199-219
*2 日本臓器移植ネットワーク 先行的献腎移植(透析療法開始前の死体腎移植)の登録について(医療関係者向け)
*3 日本臓器移植ネットワーク ホームページ
*4 日本臓器移植ネットワーク NEWS LETTER 26,2022:7
2019.12.12 ドナーインタビュー
2019.12.12 レシピエントインタビュー
2018.10.18 腎移植のドクターコラム
2017.01.19 腎移植ライフ