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Q

慢性腎臓病が進行してしまったときには
どのような治療を受けなければなりませんか?

慢性腎臓病が進行してしまったときには
どのような治療を受けなければ
なりませんか?

回答いただいた先生
伊丹腎クリニック 院長 伊丹 儀友 先生
伊丹腎クリニック 院長 伊丹 儀友 先生
慢性腎臓病が進行してしまったときには、どのような治療を受けなければなりませんか?

掲載日:2017/08/10

A

A慢性腎臓病が進んで、腎機能が健常者のおよそ10%以下まで低下したときには、腎臓の役割を代行する治療法が必要になります。この治療法を「腎代替療法」といいます。腎代替療法には、大きくわけて透析療法腎移植の2つがあります。

<透析療法>
透析療法とは、腎臓のもっとも大きな役割である、血液中の余分な水分・塩分や老廃物の除去を人工的に行う治療法です。透析療法には、血液を体の外に循環させて透析を行う血液透析と、お腹の中にある腹膜を使って透析を行う腹膜透析の2種類があります。

透析の種類

ただし、透析療法では、健康な腎臓と全く同じように余分な水分・塩分や老廃物の除去ができるわけではありません。また、透析療法だけでは代行できない腎臓の機能もあります。そのため、透析療法を行うときには、多くの場合、あわせて食事療法や薬物療法も行う必要があります。
食事療法と薬物療法

<腎移植>
腎移植は、他の人から腎臓を提供してもらい、機能が低下した自分の腎臓の代わりをしてもらう治療法です。腎移植には、親族から2つある腎臓のうちの1つを提供してもらう生体腎移植と、脳死や心臓死になられた方から腎臓を提供してもらう献腎移植の2種類があります。

生体腎移植と献腎移植

腎移植では、提供された腎臓が自分の腎臓の代わりをしてくれるので、多くの場合は健常者とほとんど変わらない生活を送ることができます。ただし、移植された腎臓(移植腎)は自分の体にとっては異物なので、拒絶反応が起きないように、毎日決められた時間やタイミングに免疫抑制薬を服用する必要があります。

服薬

腎代替療法は、適応条件を満たせば、治療の途中で他の治療法に変更することができます。腹膜透析から血液透析に変更したり、血液透析や腹膜透析を続けている途中で腎移植を受けたりすることもできます。また、透析を受けることなく腎移植を行うこと(先行的腎移植)も可能です。
一方で、移植した腎臓が機能を失ってしまったり、腹膜透析の継続が難しくなったりして、治療法を途中で変更しなければならない場合もあります。

☞【参考】
私はこうして治療法を選びました「腎代替療法 私の選び方
動画体験シリーズ「自分にあった治療法を見つけよう~療法選択外来の実際~


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