講師 今井 直彦 先生
講師 今井 直彦 先生
2019.06.17 腎代替療法のドクターコラム
教えて!ドクター
掲載日:2017/12/07
透析以外の末期腎不全の治療法としては、腎移植があります。
<生活の制約が少ない>
一般的な血液透析では、週3回透析施設に通院し、1回4~5時間程度の透析を受けます。腹膜透析では、1日に3、4回、1回20~30分程度かけてご自身で透析液バッグの交換を行い、病院に月1、2回程度通院します。
一方、腎移植を受けた場合、移植した腎臓の機能が安定していて、特別な合併症がなければ、毎日の免疫抑制薬の服用と月1回程度の通院・検査以外は、健常者とほとんど変わらない生活を送ることができます。
☞ 参考:透析ライフ「通院血液透析の生活パターン」「腹膜透析の生活パターン」
他にも、腎移植後は透析患者さんに比べて妊娠・出産ができる可能性が高くなる(☞ 腎移植後の妊娠・出産)などのメリットがあります(*1)。
ただし、移植された腎臓が必ずしも一生機能し続けてくれるとは限りません。移植腎が拒絶反応などによって機能を失い、透析導入や再移植が必要になる場合もあります。
また、移植後は免疫抑制薬の服用によって免疫機能が低下するため、感染症への注意も必要になります。
☞ 「病院を探そう!」伊丹腎クリニックのご紹介ページ
<出典>
*1 日本腎臓学会 他. 腎不全 治療選択とその実際(2023年版):11
*2 日本臨床腎移植学会・日本移植学会. 腎移植臨床登録集計報告(2022) 移植 2022;57:199-219
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